板馬見山(※注)〜船木山〜鍋ヶ谷山〜板馬見山  
〜平成之大馬鹿門(おごしき山)
船木山から見る後山

船木山から見る後山
◆【山行日時】  2001年4月7日  晴れ時々くもり 
◆【コース・タイム】

林道終点・登山口=20分=平成之大馬鹿門分岐=10分=一般コース、行場コース分岐

=55分=尾根上三角点=7分=板馬見山山頂

=20分=船木山山頂=25分=鍋ヶ谷山=30分=岡山側への分岐=20分=板馬見山山頂

=15分=平成之大馬鹿門=15分=小さな滝のある沢=15分=平成之大馬鹿門分岐=13分=登山口

◆【正味歩行時間】
 4時間05分

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◆【詳細】

兵庫県千種(ちくさ)町の商店街を抜け、もうしばらく走ると左手に松ノ木フィッシングセンターがあるので、すぐ先の広場から板馬見(いたばみ)渓谷沿いのコンクリートの林道を遡る。
約三キロで立派な駐車場に突きあたるので、ここに駐車。
立派な案内図だが・・
立派な案内図だが・・
登山道を進んで行くと、すぐに不動滝があり立派な木橋を渡り左岸の道を進むようになる。
一旦は沢を離れるが、しばらくすると再び沢沿いとなる。やがて、平成之大馬鹿門への分岐があり、沢を詰める形の登山道となり左の沢へ進んで行くと行場コース分岐だ。
振り返ると、谷越しの山が随分高度を稼いだことを証明してくれている。
大馬鹿門コース分岐 行場コース分岐点
大馬鹿門コース分岐 行場コース分岐点
分岐からは一般コース、行場コースのうち距離の短い行場コースを進むことにする。
ただ、この先尾根に出るまでには、行場の核心部とされる箇所が何箇所もあり、
沢の残雪とも相まって思わぬ悪戦苦闘を強いられた。
要所にはロープがあり慎重に通過すれば問題ないが、緊張感は相当なもので、
いかにも業を行うにふさわしい場所だった。
行場のロープ 尾根に出ると三角点があり一般コースと合流
行場のロープ 尾根に出ると三角点があり
一般コースと合流する
行場が終わった頃には辺りはブナ林となり、その中を急登すると、尾根にある三角点に出るのでようやく一息つける。
小休止の後、尾根上を頂上へ向けて出発。ほどなく板馬見山(後山)山頂に着く。
船木山(左)と駒の尾山 山頂から見る植松山と岩野辺集落
船木山(左)と駒の尾山 山頂から見る植松山と岩野辺集落
後山から船木山、駒の尾山にかけては
氷ノ山から三ノ丸を彷彿とさせる
ササの稜線が広がっています
白く雪をかぶる三ノ丸と三室山
白く雪をかぶる三ノ丸と三室山
山頂からの展望は、まずまずで北から東にかけて、氷ノ山や三室山から植松山、少し奥に黒尾山。更に奥にはいつものように明神山もなんとか確認できる。
西の見晴らしはあまりよくないが、全くないわけではなく駒の尾山や船木山、さらにその左手に那岐山も春霞の中に浮かんでいるようだ。南の展望は全くないものの、時折聞こえてくる日名倉山中腹にあるリュバンベールの鐘の音が、のどかな春を演出してくれている。

食事の後、駒の尾山へ向けて縦走することにする。
時間があまりなかったので、とりあえず行けるところまで行って引き返すこととした。

山頂からは急な下り坂を一旦コルまで下り、船木山へ向けて登り返す。縦走路からは、右手遠くの扇ノ山や未だ十分な雪をまとった三ノ丸が印象的だ。
船木山まで来ると、山頂からは見えなかった南の展望が開け日名倉山も見える。
日名倉山とベルピール自然公園 三ノ丸遠望 岡山側、後山集落への分岐
日名倉山とベルピール自然公園 三ノ丸 岡山側、後山集落への分岐
船木山を過ぎると、すぐに岡山側への分岐があり、なおも雪の残った縦走路を駒の尾山へ向けて下っていく。
小さなアップダウンが何度かあり、駒の尾山手前の最後のピーク鍋ヶ谷山に着く。
(展望はほとんどなく、縦走路越しに駒の尾山が見えるのみ)
鍋ヶ谷山から見る駒の尾山
鍋ヶ谷山から見る駒の尾山
結局、時間の都合上ここで引き返すこととする。(ここから駒の尾山まで行く場合、さらに往復一時間は必要)

再度、後山山頂に着いた時、時間は2時半を過ぎていた。

最初に山頂で出会った人の忠告どおり下山路は平成之大馬鹿門コースにする。当初、一般コースより下山のつもりだったが、その人によると一般コースもとても残雪が多く、かなり苦労して登ってこられたらしいのだ。

下山し始めると、いきなり急な下り坂だ。尾根上の植林帯をグングン下る。ここに限っては適当にしまった雪があり、歩き易かったような気がした。雪が消え、しばらくすると平成之大馬鹿門が見えてきて、すぐにそこに着く。
平成之大馬鹿門
平成之大馬鹿門
門柱を後にすると、間もなく尾根から沢に向けての道となり、傾斜も随分ゆるくなる。小さな沢と、小さな滝のある沢を渡ると大きな沢の音が聞こえるようになる。
やがて、平成之大馬鹿門コース分岐に出て、朝のコースに合流すると沢沿いのコースとなる。
大馬鹿門コース分岐
大馬鹿門コース分岐
不動滝が現れると間もなく登山口だ。
◆【ワン・ポイント・アドバイス】

行場にはロープはあるが通過には細心の注意が必要。また、下りでの利用は避けたほうがよい。
(話のタネにはなりそうなので、とりあえず、体験あれ!)

板馬見山(後山)から駒の尾山ピストン、ダルガ峰〜ちくさ高原縦走、
いずれの場合も思いのほか時間がかかるので早立ちが原則。
船木山〜鍋ヶ谷山間、ヤブ漕ぎ少々あり。ガスると迷、注意。

大馬鹿門コースは下りで利用するのがベター。
上りでこのコースを選択すると大馬鹿門まではまだしも、そこから山頂への登りは凄そう。
(私は敬遠する)

松ノ木フィッシングセンターについて

平成之大馬鹿門について
◆【他の画像はこちら

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※注  兵庫県下第三位の高峰、板馬見山(いたばみやま)は岡山県下最高峰、後山のことですが、
      今回のルートや自身が兵庫県人であることから、あえて、千種町での呼び名を山名としています          

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